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人生はカウントダウン

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「色弱のプレイヤーへの配慮」まとめ

「色弱のプレイヤーへの配慮」まとめ
2010.4.23作成

※以下の文章の多くは、ポリゴンさんの「しょみんの生活」、ワーカーさんの「親子のためのデュエルマスターズ」などの記事から引用させていただいています。 


1 色覚異常(色弱)について

 色覚異常には、「全色盲」「赤緑色覚異常」「青黄色覚異常」の3種類があり、「色盲」「色弱」という呼び方もされる。

 色覚異常の中では、「赤緑色覚異常」が一番多く、赤と緑の区別が付きにくいのが特徴である。

 日本人では男性の20人に1人(5%)、女性の500人に1人(0.2%)が「赤緑色覚異常」で、日本全体では300万人近く存在することになる。

 色弱者の多くは、色彩感覚のずれによる生活の支障はなく、大抵の人が信号の色も判断できるが、特定の色の微妙な違いを判別することが難しいケースがある。

 「色盲」「色弱」は誤解を与えるとして「色覚異常」「色覚障害」等と呼ばれる事が多いが、「色弱」が相応しい用語だとする意見もある。


2 カードのマナの数字について

 単色のカードについては以下のルールがある。

 「光」「水」のカードは、『黒文字』
 「闇」「火」「自然」のカードは、『白抜き』

 多色(レインボー)のカードについては、基本的に『黒文字』であり、例えば、構築済みデッキの「バトル・オブ・ヤマト魂」では、『黒文字』は多色カードで『白抜き』は単色カードと判別できるが、

 コロコロ・レジェンド7のゴンタ、ウインドアックス、トリプルマウス等
 スーパーデッキのヤミノディヴィジョン、大地と永遠の神門等

 は、『白抜き』となっていて法則性がないし、マナの円の部分では、「色」以外の要素で単色カードか多色カードかを判別する方法はない。(マナの数字が「一」又は「零」であれば判別できますがデザイン的に受け入れられないと思います。)


3 マナ分割線の問題

 多くのプレイヤーにとって、単色カードであるかどうかはマナの円の「色」を見ることで
容易に判別できる。

マナ分割

 しかし、色弱の方の見え方をオーバーに表現すると以下の様になり、これでは単色か多色かの判別はできない。

マナモノクロ

 すべてのカードのテキストを把握していれば問題ないこととはいえ、色弱の方にとってストレスになることは間違いない。

 なお、各文明のシンボルマーク(文明マーク)は判別の重要なポイントになるが、レインボー呪文カードは、多種類の文明マークが同系色の背景に溶け込んで配置されているため、文明マークが非常に見分けにくい。

 また、スーパーデッキ(ヤマト魂、アルカディアス騎士団等)は、フルフレームのため文明マークが入っていない。


4 現実的な改善案

 改善するための案としては、デザインを大幅に変えたり、点字のように立体的に判別できるようにする等、理屈の上では考えられますが、デザイン的にも、経費的にも大きな変更は現実的ではありません。

 複数の色弱のプレイヤーにとって、最も現実的で有効と思われる改善案は、
 
 「単色カードのマナの円を分割する波(なみ)線をなくす」

 というもので、もし、単色カードのマナの円の波線をなくし、多色カードだけに仕切りを入れるようにすれば、多色と単色の判別ができ、かなり便利になると考えています。


5 タカラトミーの取組と改善のお願い

 タカラトミーでは、目や耳が不自由な子どもたちと一緒に楽しく遊べるおもちゃを以前から作っており、【共遊玩具(きょうゆうがんぐ)】と呼んでいる。

 タカラトミーに期待しているのは、バリアフリー(というよりユニバーサルデザイン)という観点で、共遊玩具の精神で会社側が自主的に改善をしてくれることであり、これが実現することで、そんな意識の高いゲームをしているのだという幸せに浸りたいのです。


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